概要

出版社旺文社
著者宮川幸久
発行日2011年11月23日
ページ数511
価格1,080円
表紙

解説

 旺文社が発行する非常に有名な英単語帳である。1984年に初版が出版されて以来、多くの受験生に使用されてきた単語帳である。現在は、多くの単語帳が出版され、単語帳と派生語、熟語超の境目がなくなってきている中、ターゲットは出版当初の姿勢を貫いており、単語の意味をシンプルに記載する形式となっている。「一語一義」主義といって、その単語の中心的な意味を覚えていく形式となる。
 このような形式は、「類義語が少ない」「訳語が少ない」という批判に繋がるが、私はそうは思わない。辞書ではないのだから、単語帳に掲載する訳語などは一つか二つでいいと思う。あとは長文の中で覚えていく。長文の中で頻発し、ターゲットに載っていない単語ならば、自分で書き足せばいいのである。「単語が羅列してあるだけ」という批判もあるが、元々単語帳などは覚えるためだけに羅列された代物なので、その羅列に工夫も何もない。
 旺文社の参考書は往々にしてシンプルなものが多く、時にそれは批判を呼ぶこともあるが、単語帳に関してはこれでいいと思う。掲載単語はレベル順、出る順になっているため、英語力の無い受験生でも抵抗なく取りかかれると思う。
 ターゲットの欠点は、シンプルだとか単語の羅列だとかいうことではなく、掲載例文が版を重ねてもあまり変化していないという点である。入試の傾向も変わってきているため、この辺りを改善してもらいたい。

対象レベル

  • 英単語ターゲット1900
    センター試験から国公立2次試験・難関私大レベル
  • 英単語ターゲット1400
    センター試験から中堅私大レベル

good

  • 並べ方に若干の工夫が見られ、スペルの似ている単語は並べてあるし、反意語も並べてある。そしてアクセントや発音に注意の必要な単語には印がついている。
  • 単語の意味を素早く確認するのはターゲットが一番。
  • 英単語の質は高い。
  • 一つの単語の主役となる意味を確認できる。
  • 文法や読解は他の本に任せて、単語を覚えることに集中できる。
  • 難関大でも通用する。

bad

  • 副詞と接続詞が載っていない。
  • いい単語帳であるが、使い方が制限される。例えば、派生語や類義語をこの本で制覇しようと思っても難しい。

コメント

コメントはありません。 コメント/英単語ターゲット?

お名前: