駿台の人気講師、石川先生の書いた化学問題集。その名の通り、小手先の受験テクニックに頼らずに化学を理解することに焦点が置かれている。例えば、化学の計算では著者は、「計算問題が解けないのは、化学現象についての諸関係がイメージ豊かに、かつスキッと理解されていないためであることが圧倒的に多い」と主張しており、問題文の与件を整理、図示し、問題の構造を明らかにすることに重点が置かれている。また、非常に根本的なことであるが「単位」についての記述が詳しく、「計算してたら単位が合わなくなってしまった」なんてことはなくなる。
この本を理解するには最低限の暗記事項が必要であり、照井式解法カードぐらいの知識を学んだ上で取り組みたいシリーズである。この本を終えたら化学機Ν兇凌訓藹?に取り組みたい。
・計算の仕方や表記の仕方が一貫されていて、最初から最後まで理解しやすい。
・問題選択もすばらしく,要所要所でオリジナル問題があったりする。
・単に公式を暗記させて問題を解かせるだけの類書とは、一線を画す内容である。
・「化学の理論」、「計算」において費用対効果最高の問題集。
・本書を理解することで、今まで丸暗記していた内容の論理的理解が可能になるだろう。本書の内容は極めて論理的であるゆえ、本書を理解するには相応の理解力とある程度の化学の基礎力が必要。
・大学進学以後も有益な書物であるので大学でも化学を学びたい方は買う価値は十分ある。
・日本の教科書では省かれているけど化学を学ぶ上で絶対に必要となる知識や考え方が載っている。
・初級者がやるのは厳しすぎる。
分野 | 分類 | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
計算 | 解説中心 | 55〜65 | 244 | 石川正明 | 駿台文庫 | 2006/07 | 1,260円 |
理論化学 | 336 | 2007/10 | |||||
無機化学 | 304 | 2008/12 | |||||
有機化学 | 296 | 2008/09 |