概要

出版社研究社
編集鬼塚幹彦
発行日2009/12/18
ページ数220
価格1,620円
表紙

解説

 研究者が発行する英作文問題集。自由英作文というものは丸暗記では対応できない。この本では、自由英作文における思考過程を重視して、4章立てで解説している。そして第5章は練習問題である。

1章:初心者のための7つのテクニック
2章:中級者のための7つのテクニック
3章:減点されないテクニック
4章:設問へのアプローチ
5章:練習問題

1〜3章はあくまで思考過程であり、4章で初めて模範解答が登場する。これは丁寧と言えば丁寧であるが、「自由英作文を少しだけ学びたい」という受験生にとっては不向きである。なにせ最低4章まで読まなければいけないからだ。例えば、大学入試最難関大への英作文は非常に難しい問題集であるが、第一章ならばMARCHクラスの受験生でも十分取り組める。「自由英作文のすべて」にはそうした「ここまでやれば〜レベル」というのがないため敷居が高くなってしまっている。

とはいえ、数少ない自由英作文対策の本であり、ここまで詳しく解説している参考書はない。本書の方針は主に2つである。


文法面からのアプローチ:この問題はこのパターンの構文を使う

内容面でのアプローチ:こういった内容ならこういった流れで書く

,鮠楮戮鵬鮴發靴討い詭簑蟒犬和召砲覆い燭瓠一貫して使い続ける覚悟がある受験生ならば、十分な戦力となるであろう。

good

  • 自由英作文という対策の立てがたい分野に1つの方針を示した点で画期的である。

bad

  • 本書を使う際には「読みやすさ」に注意したほうがよい。さらっと読めてしまうが、じつはかなり高度で重要な内容が含まれている。さらっと流してしまうと、身につかずに先に進んでしまい、たいして力がつかずに読み終えてしまう危険性がある。
  • 研究社の出す本に顕著に見られるのが、あまりにも多すぎる誤字脱字だ。まがりなりにも商品として流通させる以上は、最低限の良識を持って編集して頂きたい。

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