概要

出版社旺文社
編集旺文社
発行日毎年6月
ページ数319
価格5,022円
表紙

解説

 旺文社が発行する前年度の過去問集であり、生物の問題集で最強のものといえる。センター試験と全国国公立私立大学の生物の入試問題が掲載されている。
 私は生物の勉強をするにあたり、初めは評判の良い問題集等(理系標準問題集生物)3冊ほど選んでやっていた。解説も丁寧でそれなりに効果はあったが、入試問題を解いていく中で問題集には無い知識がたくさん出てきて、「果たしてこの勉強量で2次試験で9割を取ることが出来るのか?」という疑問が沸いてきた。そこで、その当時使っていた問題集よりも入試に役に立つものを探した。しかし、生物問題集は絶対数が少なく、全範囲を深く網羅できる良いものがなかった。それが生物で得点しづらくしている一つの原因かもしれない。お医者さんになろう医学部への生物を購入してみたが、少数の難問解説という感じで当時の私の求めているものではなかった。そして最終的に見つけたのが全国大学入試問題正解生物である。前年に出題された入試問題を暗記材料に使えば入試標準レベルの問題を解く力が十分に付くだろうという考えから選んだ。
 内容に関しては通常の生物問題集の5倍以上の知識が身につく。しかもその知識は極めて実践的である。例えば、自分の知らない知識が出てきて間違えたとしよう。それが入試を受けるに当たって知らなければいけないものなのか、単にマニアックなもので無視していいものなのかは、問題集をやっていく中で選別できてくる。入試問題を集めたものだから、必要な知識であれば他の大学も出題しているはずである。1周もすれば高校生物の中で重要な知識の序列が自分の中で出来上がるはずである。
 この問題集で欠点があるとすれば解説の少なさである。解説に割かれているページ割合は問題の半分程度である。ただこれも全く問題ない。分からない問題は田部眞哉の生物大森徹の最強講義117講生物を使って調べながら覚えていくスタイルで十分通用するし、田部眞哉の生物にも載っていないような実験問題には解説がある。また、大きめの書店でないと置いてないようで、手に入り辛いのも難点である。

使い方

単元ごとにまとまっていないので、これを使う前に1冊か2冊、生物の問題集を仕上げておくと良い。

1日1or2大学ずつ進める(0.5〜1.5h)
田部の生物を見ながら復習(0.5〜1.0h)
分からなかった知識をノートに書き留める
週単位や月単位で復習する機会を設ける
1周したら折り返す(入試までに2週出来ると良い)

 ,砲いて、問題を解く時間は1大学30分から45分程度で実際の入試制限時間より少なく見積もっておいた方が効率よくすすめることができる。生物は数学や化学と異なり時間的にカツカツではない。なので、勉強の際にわざわざ入試時間キッチリにやる必要は無い。
 解き終わったら、田部眞哉の生物大森徹の最強講義117講生物を見ながら復習する。「田部の生物」は使ってみると分かると思うが、非常に詳しく、「大学入試問題正解」の中の知識をほぼ全てカバーしている。是非ともここで利用したい。ここで分からなかった知識をノートに記しておき、しっかりと知識を身につけていけば大抵の大学で9割程度の得点率を挙げることが出来るようになると思う。
 私はこの問題集の中で、東大京大を除く国公立大学全てと私立大学10項程度を2週やった。10月頃から始めたが、割りと楽に2週出来た。やはりこれには生物は入試時間制限よりも早めに解くことができるという科目特性があったからだと思う。問題集を2冊ぐらい仕上げた人はこの全国大学入試問題正解生物を使ってみることをお勧めする。

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