アップグレード
アップグレード

解説

システム英単語を作ったPRODIGY英語研究所が作成した傾向分析型の文法問題集。過去13年間の5000回の大学入試問題をデータリサーチし、精選した1204問を掲載している。見開き、右ページに問題、左ページに答えといった構成。出題率の極端に低い問題は排除されており、効率のいい勉強を実現させてくれる。例えば、「be senior to」という表現は、知っている人も多い熟語だと思うが、これはアップグレードには掲載されていない。なぜかというと、この表現は、過去4000回の大学入試の中で5回しか出題されていないためである。また、各章の初めにはその単元の出題傾向がまとめてある。

Next Stage英文法・語法問題と同じような位置づけの問題集であるが、ネクステージよりも問題数が少ない。ネクステージは解答がページの下に付いているが、アップグレードは見開きで左ページに答えが載っているので見直しやすい。

good

・特出すべきは文法問題。ここまで簡潔に的をついた説明をしている問題集はなかなかない。

・Forestで基礎を固め、桐原のスーパーゼミシリーズ&Z会の英文法・語法シリーズ、それを経てアップグレードって流れが良いのではないか。

・類書としては桐原の即戦ゼミということになるが、これよりは確実にわかりやすい。

bad

・CDは発音、アクセント問題だけ。

・内容、データーはすばらしいが、その単元を強調しすぎていて4択から2択に絞れてしまう。その結果、模試ではあまりうまくいかない。

・解答の位置は使いやすくて良いが解説は『ネクステージ』も含めた類書と比較してもさほど良いとは思わない。

・入試の傾向は指導要領の改訂も考えると4〜8年で変化するわけだから10年分のデータを同じ比重で処理しているのは意味がない。

・受験まで半年を切って目指すレベルがセンターレベル以下ならこうしたヤマカン型でよかろうがそうでないなら体系をおさえられるもので学習した方が良いと思う。

大学入試 アップグレード 英文法・語法問題のデータ

タイプ対象偏差値ページ数著者出版社発行日価格
文法55〜65424霜康司, 刀祢雅彦, 麻生裕美子数研出版2010/031,320円
アップグレード
アップグレード

コメント