英文解釈において評価の高い一冊。文法を一通り終えた受験生が手にすることで、その文法をどう解釈に活かしていくかを学ぶことができる。難関大の入試文章を引用し、それを元に解説をしている。解釈の仕方は、文脈判断よりも論理的解釈に傾いており、速読よりも精読の能力強化をしたい受験生に適している。特に、和訳問題を重視するような大学を受験する人にとってはお薦めできる。
ただ、この本だけでは読書量が不足するため、一通り終えたら多くの文章を読むことが必要となる。読み込みを行い、この本で学んだルールを素早く適用するようになれれば完璧である。
機械的解釈に主眼をおいているため、「受験英語は実用英語に繋がらない」といった批判の標的になる本であるが、そもそも受験英語と実用英語は目的が異なっており、その批判は的を得ていない。入試への対応力を養うならばこの本はかなり優れた一冊であると言える。
・英語は得意科目だと思っていたのに、まさに目からウロコ、的確でわかりやすい解説が山盛りで、いかに自分が英語をわかった“つもり”でいたかを思い知らされた。
・平均して1日90分勉強して、4月の偏差値42が10月に72になりました。
・英語はセンスやフィーリングなどに頼って読むのではなくあくまで文法面、論理面から責めるのだと教えてくれる良本。
・英文の読み方(構文の取り方も含めて)を丁寧に説明してあるの で、文法問題は解けるけど長文読解になるとお手上げという人に は特にお勧め。
・とにかく解説が豊富。
・英語の成績が伸び悩んでいる人にお勧め。
・英語を深く読めば遅くなり、早く読めば、浅くなる。というのが普通の人の考え方だが、著者はは深く正確に読む事が英語を早く読むことにつながると書中で主張している。
・文のレイアウトが悪い
・富田の授業を受けていない人が使いこなすには、やや無理がある。
・文中の知っている単語や熟語をもとに英文全体の意味を類推するといった、ジクソーパズル風の読み方では、東大や京大をはじめとする難関大学の入試にはまず対応できないでしょう。
型 | タイプ | 対象偏差値 | ページ数 | 著者 | 出版社 | 発行日 | 価格 |
100の原則(上) | 英文解釈 | 55〜65 | 224 | 富田一彦 | 大和書房 | 2009/04 | 1,155円 |
100の原則(下) | 192 |