概要 †
分類 | 京都市立 |
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設立 | 1908年 |
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地域 | 京都府の高校 |
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所在地 | 京都府京都市中京区東堀川通 錦小路上る四坊堀川町622-2 |
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男女 | 共学 |
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偏差値 | 探求科73、普通科68 |
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学年 | 探究科:160名、普通科:80名 |
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HP | こちら |
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解説 †
- 京都府ナンバー1の公立高校である。
- 1999年の校舎建て替えと同時に「探究科」が設立されると、探究科1期生が卒業した2002年、国公立大学への現役合格者数を前年の6人から106人に増やし「堀川の奇跡」として注目された。
- ただ、これは単に学区を問わず京都府内から優秀な生徒を集めただけという反論もある。
- 当時、京都には共学の進学校がなく、男子高や女子高を嫌った生徒が堀川に殺到した。校舎を新築したことも生徒殺到の一因である。洛星に合格したのに、それを辞退し共学の堀川を選ぶ人もいた。
- 2019年度卒業生の国公立大学現役合格者数は、240名中157名、うち東京大学2名、京都大学33名だ。京大特色入試の合格者も延べ14名と増えつつある。
- 強力な私立高校に対抗できるのは探究科であり、160名の定員に対して国公立医10名を出していることは評価できる。
合格実績 †
グラフ:堀川高校の京大阪大合格者数推移
年 | 国公医 | 東大 | 京大 | 一橋 | 東工 | 北大 | 東北 | 名大 | 阪大 | 九大 | 神戸 |
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2023 | 13 | 8 | 59 | 1 | 0 | 3 | 0 | 2 | 26 | 1 | 21 |
2022 | 7 | 6 | 44 | 2 | 0 | 4 | 2 | 2 | 21 | 0 | 18 |
2021 | | 4 | 41 | 2 | | 4 | 2 | 2 | 14 | 3 | 15 |
2020 | | 3 | 48 | 2 | | 4 | 1 | 1 | 24 | 3 | 21 |
2019 | | 5 | 51 | | 2 | 4 | 1 | | 11 | | 20 |
2018 | | 6 | 46 | | 1 | 4 | 2 | 2 | 10 | 2 | 16 |
2017 | | 14 | 45 | 1 | | 7 | | 2 | 11 | | 15 |
2016 | | 5 | 61 | 2 | | 6 | 2 | 2 | 20 | | 21 |
2015 | | 8 | 52 | | 1 | 7 | 1 | 2 | 22 | 2 | 23 |
2014 | | 9 | 46 | 1 | 1 | 5 | 1 | 1 | 19 | 2 | 9 |
2013 | | 4 | 49 | 2 | | 2 | | 1 | 7 | 1 | 10 |
2012 | | 4 | 62 | 1 | | 5 | | | 23 | 3 | 7 |
2011 | | 7 | 40 | 1 | | 4 | 1 | | 16 | | 23 |
2010 | | 9 | 45 | 3 | 3 | 3 | | | 20 | 2 | 15 |
2009 | | 7 | 47 | | 1 | | 2 | 4 | 18 | | 19 |
2008 | | 5 | 48 | | 1 | 1 | 1 | 1 | 18 | | 19 |
2007 | | 4 | 42 | 2 | 1 | 4 | | 1 | 18 | 1 | 21 |
2006 | | 3 | 31 | | | 4 | | 2 | 15 | 1 | 22 |
2005 | | 2 | 30 | 1 | | 4 | 1 | 1 | 19 | | 23 |
2004 | | 2 | 40 | 2 | | 1 | 1 | | 9 | | 23 |
2003 | | 1 | 11 | | | | 1 | 1 | 13 | | 16 |
2002 | | | 6 | | | | | | | 1 | 8 |
参考文献:http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/info/higher.htm
試験 †
科目 | 時間 | 配点 |
英語 | 50分 | 100 |
国語 | 50分 | 100 |
数学 | 50分 | 100 |
社会 | 40分 | 50 |
理科 | 40分 | 50 |
小論文 | 40分 | 25 |
報告書 | | 100 |
※小論文は普通科と共通問題
高校生活 †
- 2年生から「人間探究科」と「自然探究科」に分かれる。
- 1年半にわたる探究基礎は、大きく分けて3段階ある。まずは1年生の前期「HOP」で、講義やグループワークを通じて、論文の書き方や課題設定など「探究の型」を学ぶ。後期「STEP」では、興味に合わせて少人数講座(ゼミ)を選び、各分野の研究手法を身に付けていく。そして2年生の前期「JUMP」になると、個人でテーマを設定して研究を進め、発表を行い、そのフィードバックなども反映しながら半年間で論文を仕上げる。
- 21年度の新入生からBYODを導入する。画面サイズや動作環境、Wordの準備など最低限の規定は作ったが、基本的には好きな端末を用意してもらうことにした。ちなみに2年生と3年生に対しては入学後の導入となるので、スマートフォンも可としている。
- 生徒主体で、中学生に探究を体験してもらう「探究道場」という活動を毎年行っており、20年度はコロナ禍の影響で初のオンライン開催となったが、生徒たちはZoomの使用にも柔軟に対応した。準備も、Googleドライブで資料を共有しながら進めていたという。
- 堀川高校は教育活動全般の軸に探究があります。例えば文化祭の出し物をクラスで作る時に、何をしたいか、どうすれば実現するかなどと、探究的に進めています。宿泊研修や学校説明会の内容も生徒が企画します。生徒たちには、部活動などを含めて、「すべてが探究だ」と言っています。卒業生にアンケート調査したことがあり、理系を中心に大学院まで進学している卒業生が多いです。「高校でやってよかったこと」には、8割くらいが「探究基礎」と答えています。(参考:https://www.asahi.com/edua/article/14394841)。
- 探究基礎は1年から2年前期まで週2時間連続で行います。半期ごとに1年前期の「HOP」、1年後期の「STEP」、2年前期の「JUMP」と進んでいきます。HOPでは、課題とはどういうものか、情報の集め方、論理的な文章の組み立て方、ポスター発表の仕方など、探究の基本を学びます。STEPでは、言語・文学、国際文化、スポーツ・生活科学、生物学、情報科学など、生徒の希望に沿って10人くらいのゼミに分かれ、必要な知識を学びます。教科学習寄りの内容です。JUMPでは、1人1テーマで探究活動を行い、2年9月に全員が半日がかりで発表します。生徒同士や教員からアドバイスや批判を受け、論文を書き上げます。昨年の論文テーマは、「日米でのプロ野球の観戦動機の違いに関する考察」「赤色矮星系での生命の可能性」「ユークリッド互除法の手数と桁数の関係」などがありました。
コメント †