概要 †
医学部の再受験のメリット・デメリットを記載する。
メリット †
メリットは2点挙げられる。
- 医師という職業の魅力
医師になるには医学部に行くしかない。医師になることができるということが再受験のメリットである。医師は人命にかかわる職業であり、権限も大きくその責任も大きい。そこに魅力を感じる人もいるだろうし、安定した収入に魅力を感じる人もいる。ただ、医師になることだけであれば再受験をする必要はなく、敢えて言うならば「これまでの経歴を活かした医師になることができる」という事であろうか。なかなか難しいことではあるが。。。
- 2度目の学生生活
学生生活を二度できるということは、非常に大きな財産になる。人生の中で、大学生時代と退職後が、最も自由な時間が使える時期となる。社会人を経験されている方であれば、時間のありがたみを痛感していると思われるので、より充実した学生生活が可能となる。医学部の授業は忙しいが、それは他学部と比べた場合の話で、社会人の地獄のような残業から見れば全然マシな状況である。しかも、再受験で入った場合は、下級生時は単位認定がある大学が多く、とても暇な時期となる。この時期を利用して勉強することや医学以外のことに打ち込んむなどして、自分を高めていくこともできる。
デメリット †
- いつ受かるか分からない
毎日勉強漬けの現役生ですら合格が難しい医学部受験において、勉強時間の不安定な再受験生はなおさらいつ受かるか分からない。2007年当時にあった予備校の資料では、1-3年を目安に勉強に取り組む方が多いとのことであったが、3年以内に合格する保証はどこにもない。1年落ちる毎に集中力が切れ、どうしようもない不安感に襲われる。医学部の場合は、合格しなければ受験の知識はほぼ使い道がない。司法試験崩れの場合も同じような状況ではあるが、司法書士や行政書士への方向転換はまだ可能である。そういった意味で、医学部再受験の失敗のリスクは非常に大きいといえる。
- 職を辞めることによる金銭的損失
20代のサラリーマンの年収であれば500万円程度ではないかと思う。仕事を辞めて勉強して1年で合格し、6年間を滞りなく卒業しても7年間の収入損失となる。とすると、3,500万円の機会損失である。また、学費を自身で払う方は学費も再受験をしない場合と比べて損失となる。
ちなみに私の場合は1億円近い損失があると考えた。給料3,500万円+学費3,000万円であるが、学費の3,000万円は額面収入で計算すると5,000万円ぐらいになる。とすると、損失給料とすると8,500万円となる。これだけの損失をしてもいいと思って再受験をする必要がある。
- 医師の世界での遅れ
「資格を取ってしまえば変わりない」とはいうものの、同年代の医師に比べての遅れは常に付きまとう。年齢の遅れは、学生時代が最も強く意識され、初期研修、後期研修と徐々に意識が薄くなっていく。それに伴い過ごしやすくなる。
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