再受験生の勉強スタイルで問題となるのが、予備校へ行くか否かという点である。どちらの方針をとってもメリットデメリットがあるので、それを整理してお話していく。
メリット | デメリット | |
予備校 | 講義を受けられる 競争相手ができる わからない問題を解消できる 勉強ペースを維持できる | 一つの問題に割く時間が長い 通学時間が無駄 学費がかかる |
宅浪 | 時間・労力の節約 問題演習の効率が良い | ペース・モチベーション維持が難しい わからない問題が解決しづらい 初学の分野がとっつきづらい |
これは私が2008年に作った表であるが、2014年の今見ても大体同じである。しかし、ネット講座の普及が進んでいるため、予備校の講義を受けられるというメリットは大分薄らいだように思える。
文系出身の受験生にとっては、医学部受験の範囲の広さや暗記量に驚かされる。そして、何をどのように勉強していけばいいのか、ペース配分がわからなくなる。そうした時に予備校は重要である。何も指針がないまま独学で進めていくと、いらない知識の暗記を何回も繰り返しているということになりかねない。時間の無い再受験生にとってこれは大変な時間のロスである。逆に、理系出身の受験生にとっては予備校の指針はいらないかもしれない。既に一通り勉強しているため、何をどれぐらいやったらいいのかの大体の見当がついているからだ。
予備校は指針を与えてくれていいペースメーカーになるのだが、別の面で時間の無駄を与えてくる。予備校は大多数に向けての授業なので、全ての問題において「理解していない人向け」である。自分が本当に理解できていないのならばありがたい限りであるが、すでに理解できている問題も多い。独学でやれば数分程度の確認で済む問題を、10分・15分かけて丁寧に解説してくれる。これもなかなか時間の無駄である。また、通学も時間の無駄である。
色々なメリットデメリットがあるが、再受験生の場合は宅浪で問題演習をたくさんこなした方がいいのではないかと思う。
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