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概要 †
- 1960年頃、医学部定員は2800人。現在の3分の1程度。その後、医師不足を解消するために徐々に定員増加となり、1969年には4000人を越えた。さらに、1970年代に新設医大が設立され、定員は8000人を越える。この時、医師過剰論が台頭し、定員は漸減傾向となった。2008年から再び定員増加の傾向となり、2013年には9000人を越える。
医学部定員推移 †
年度 | 入学定員 | 18歳人口 | 医師になる割合 |
1960 | 2840 | 200万 | 1/704 |
1966 | 3560 | 249万 | 1/699 |
1969 | 4040 | 213万 | 1/527 |
1970 ~ 1980 | 新設医大設立 |
1981 | 8280 | 188万 | 1/227 |
1982 ~ 2006 | 定員削減 |
2007 | 7625 | 130万 | 1/171 |
2008 ~ 2009 | 定員増加 |
2010 | 8846 | 122万 | 1/138 |
2013 | 9041 | 120万 | 1/132 |
2019 | 9420 | 117万 | 1/124 |
2020 | 9330 | 117万 | 1/125 |
- 定員は増えすぎで、2007年から比較すると2000人近く増えている。
- 司法試験と異なり増員による待遇悪化は6年以上先なので、2020年代になってから医師の待遇が悪化することは目に見えている。
- さらにこの上に海外医学部勢が増えた状態で乗ってきて、国家試験合格者は11000人を超えていくであろう。
医学部定員9420人 †
- 文部科学省は11日、2019年度の国公私立大81校の医学部入学定員を、18年度より1人増の9420人とする計画を公表した。
- 埼玉医科大学で1人増員
- 医学部の総定員は21年度までは現状を維持し、22年度以降は人口減などに伴い減らす方向で検討する。
- 出典:日経新聞
2020年は微減 †
- 文科省は2020年度の国公私立大医学部全体の入学医定員を9330人にすると発表。2019年から90人の減少。
- 卒業後に地元で一定期間勤務することを条件として、都道府県が奨学金を貸与する「地域枠入試」での欠員が多く、過去11年間で2600人分の定員が埋まっていなかったことが判明。大学は埋まらなかった分を勤務地に制限のない「一般入試枠」として入学させていた。これは地方の医師不足解消をめざしてスタートした地域枠の趣旨に反する事態だとして、今回の定員減に繋がった。
- 参考文献:2020年度の医学部の入学定員90人減少
医学部志願者数 †
- 長期の経済停滞、特にリーマンショック以降、医学部の人気は高まっている。東洋経済新報社の調査によれば、2007年度と比較して2014年度入試では、私立医学部志願者が55%も増加したとのことである。
年 | 志願者数 |
2007年 | 69421人 |
2008年 | 72056人 |
2009年 | 73229人 |
2010年 | 76850人 |
2011年 | 79657人 |
2012年 | 82344人 |
2013年 | 93739人 |
医師総数推移 †
- 参考文献:大学別医学部入学定員一覧
年度 | 医師総数 | 人口 | 人口10万 人当たり |
1950 | 76446 | 8300万 | 91.9 |
1960 | 103549 | 9300万人 | 110.8 |
1970 | 119664 | 1億300万 | 115.4 |
1980 | 156235 | 1億1000万 | 133.5 |
1990 | 211797 | 1億2000万 | 171.3 |
2010 | 295049 | 1億2800万 | 230.4 |
2012 | 303268 | 1億2700万 | 237.8 |
2018 | 327210 | 1億2600万 | 258.8 |
コメント †