概要 †
設立 | 1995年 |
校舎 | 東京御茶ノ水 東京十条 横浜 名古屋 大阪 京都 広島 岡山 福岡 鹿児島 |
学生寮 | 直営寮あり |
寮費 | 校舎や寮によって異なる |
生徒数 | 600名以上 |
HP | こちら |
解説 †
- 1995年に設立された福岡校に端を発し、現在では主要都市に10校もの校舎を持つ医専である。
- 医専としては規模が大きく、全国10校舎の高卒本科生を合わせると500名ほどの生徒が在籍している。現役生や個別指導生を合わせると600名を超える規模である。
- 2021年に京都校と広島校が新たに開校。2022年には横浜校を開校。広島校と横浜校は他校舎とは異なり個別指導専門塾の形態をとる。
- 近年、校舎を全国に急速に拡大させている。各校舎は大手医専にありがちなフランチャイズ方式ではなく全て直営。
- 入学者の選抜試験は行っておらず、スタート時の学力レベルは問わない方針をとっている。
- 医学部の合格率は毎年50%程度である。在籍生徒の半数以上は医学部医学科に合格している。特に西日本の医学部を得意としている。
- 近年は国公立大学医学部への合格実績も伸ばしてきている。(2020年度は55名が受験し、44名が合格)
- 数年前まで学費が600万円を超える高額であった。そのため優秀な生徒もあまり集まらず合格実績もぱっとしなかったが、1クラスあたりの人数を増やし学費を大幅に減額。これを機に生徒数が増加し、合格実績が飛躍的に上昇した。
- 生徒への締め付けは比較的緩い。予備校側が勉強する雰囲気を作り出し、生徒が自主的に勉強することを促す教育方針をとっている。
- 予備校自体の雰囲気はアットホームであり、生徒への面倒見の良さを売りにしている。
- 生徒の人数に対して教務職員の人数が多いのが特徴で、入学すると生徒一人一人に担当の教務職員がつき生徒のサポートを行っている。
- 毎週土曜日にその週の復習テストをおこなう。10月後半からは復習テストが終了し、各大学のプレテストなどがおこなわれる。
- 医学部に進学した卒業生や医師で構成される富士学院OB会が存在する。(2019年現在の会員は700名ほど)
評価 †
メリット †
- 毎年、在籍する生徒の半数くらいは医学部に合格している。そこまで成績上位にいなくても合格している。
- 成績下位のクラスでも講師のレベルは高く保たれている。
- 生徒数に対するスタッフの人数が多く面倒見が良い。ここは富士学院の売り。
デメリット †
- 生徒の自主性とやる気を引き出す指導方針をとっており締め付けは比較的緩い。ガチガチに生活管理する予備校ではない。したがって拘束・強制されて勉強したいという人には向かないかもしれない。
コース †
富士ゼミ(高卒生本科コース) †
- 8~10名の少人数授業を行うコースである。高卒生を対象としている。1コマ100分の授業を1日3~5限おこなう。
- 入学の際に選抜試験などはなく入学希望者は基本的に全員入学できる。
- 面接指導に力を入れており、春の開校時から入試直前まで年間を通じて面接指導が定期的に行われる。
- 基礎学力に不安のある生徒に対しては、基礎力養成のための補習授業を科目ごとに平日の夜間自習の1時間を利用し毎日実施している。
- リフレッシュタイムと称した近くの公園などで運動を各自で自由におこなう時間が週1回ほど時間割に組み込まれている。(基本的に夏期講習の前まで実施されるが校舎によって違いがある)
- 模試や学内テストの結果と順位は貼りだされ、上位者は名前が公開される。全校舎の富士学院生内での自分の順位を確認できる。
私立医学部コース †
国公立・私立併願コース †
- 数学・理科・英語は、私立医学部コース、国語・社会は国公立医学部コースと一緒に授業を行う。
- 選抜試験なし。
国公立医学部コース †
- 選抜試験に合格した生徒のみを対象とする。
- 定員は10名前後としている。
- 学費が他のコースよりも低く設定されている。
個人指導コース †
- 富士ゼミ(本科コース)以外の高卒生や現役生が希望する教科のマンツーマン指導を受けるコース。
- 授業がない日でも自習室は利用可能。
- 講師が自分に合わない場合は希望により講師の変更にも応じてくれる。
自習会員 †
- 高卒生や高校生を対象とした月額10,800円で自習室をいつでも利用できる会員制度。
- 講師への質問も可能。
クラス †
富士ゼミ(高卒生コース)のクラス編成 †
- 1クラス8名以下。基本的には集団授業だが、生徒の希望によって教科毎に個別指導に切り替える事も可能。もちろん個別にすると授業料は上がる。
- 入学が決まるとクラス分けのテストを2回受け、クラスが決定される。(基本レベルのテストとやや発展的なテスト)
- 教科別・学力別のクラス編成ではあるが、クラスには名称が付けられておらず生徒側にはクラス間の上下関係がはっきりとは分からないようになっている。これはスタート時に学力下位の生徒のモチベーションを下げない工夫である思われる。ただし、クラスの構成メンバーを見れば何となくは分かってくる。
- 年間を通してクラス替えは原則なく、入試直前講習の前まで最初のテストで決定したクラスに在籍し授業を受けることになる。
- 他の医専にありがちな上位クラスを優秀な講師が担当し、下位クラスをそうでない講師が担当するということはなく、クラスの上下は関係なしに一人の講師が複数のクラスを担当している。他の医専に比べて専任の講師が多い。
高卒医学部コース時間割 †
- 月~金曜日・・・平常授業(100分×3コマ~5コマ/日)+夜間添削or基礎補習+自習時間
- 土曜日・・・(午前)自習時間、(午後)週の復習テスト
- 日曜日・・・自習時間
※模試や大学別プレテストは土曜日に行われる。模試のある週は週の復習テストがない。
授業料 †
入学金 | 200,000円 |
教材費 | 200,000円 |
授業料 | 国公立医学部コース | 1,250,000円 |
私立医学部コース | 2,995,000円 |
併願コース | 3,415,000円 |
個別指導コース | 12,600円/70分 18,000円/100分 |
- 夏期講習では別途料金が発生する。(10万円くらい)
- 入試直前講習(12月~1月)は年間の授業料に学費が含まれており追加料金は発生しない。
- 前年の入試結果(一次合格、補欠合格など)に応じて入学金などの減額制度がある。
- 特待生選抜テストを受験し基準点をクリアすれば授業料が減額あるいは免除される制度もある。
校舎 †
- 富士学院の校舎はすべて直営。
- 受験期に富士学院の生徒が各校舎を訪れた際は自習室を自由に利用でき、講師への質問も可能である。
- 各校舎の校舎長は一校舎に長くとどまらず数年おきにローテーションで変えるなど、年度ごとの校舎間でのスタッフの入れ替え頻度は高い。
福岡校 †
1995年に開校。JR博多駅の南に位置する。2014年に新校舎が完成。富士学院の本部校である。専用食堂完備。
岡山校 †
2007年に開校。JR岡山駅から徒歩7分。4~6Fには女子寮がある。専用食堂完備。
名古屋校 †
2010年に開校。JR名古屋駅桜通口から徒歩約7分。専用食堂完備。
鹿児島校 †
2012年に開校。鹿児島中央駅から徒歩約1分。専用食堂完備。
東京御茶ノ水校 †
2016年に開校。富士学院が関東エリアに初進出。以前は「富士学院 東京校」という名称だったが、十条校の設立に伴い「御茶ノ水校」に変更された。JR御茶ノ水駅から徒歩約4分。専用食堂完備。
東京十条校 †
2019年に開校。JR東十条駅から徒歩約4分。専用食堂完備。
大阪校 †
2019年に開校。富士学院が関西エリアに初進出。梅田に校舎がありアクセスが良い。専用食堂完備。
京都校 †
2021年に開校。専用食堂完備。
広島校 †
2021年に開校。他の校舎とは異なり個人指導専門の医学部進学塾の形態をとる。
横浜校 †
2022年に開校。広島校と同様に個人指導専門の医学部進学塾の形態をとる。
過去に存在した校舎 †
小倉校 †
福岡県北九州市に2016年開校された。元々は大倉学園という医専の校舎だったが富士学院が買収し富士学院小倉校となった。京都校、広島校の開校に伴い2021年度に閉鎖された。
合格実績(富士学院全体) †
2021年度 医学部医学科 †
- 合格者実数:248名/医学科専願者:448名
(実数合格率:55.3%)
- 医学科合格のべ人数:429名
2020年度 医学部医学科 †
- 合格者実数:205名/医学科専願者:403名
(実数合格率:51%)
- 医学科合格のべ人数:337名
2019年度 医学部医学科 †
- 合格者実数:173名/医学科専願者:333名
(実数合格率:52%)
- 医学科合格のべ人数:284名
2018年度 医学部医学科 †
- 合格者実数:164名/医学科専願者:307名
(実数合格率:53%)
- 医学科合格のべ人数:244名
合格実績(校舎別) †
2021年度 医学部医学科 †
- 東京御茶ノ水校
・合格者実数:38名/医学科専願者:57名
(実数合格率:67%)
- 東京十条校
・合格者実数:39名/医学科専願者:59名
(実数合格率:74.4%)
- 名古屋校
・合格者実数:31名/医学科専願者:68名
(実数合格率:45.5%)
- 大阪校
・合格者実数:25名/医学科専願者:48名
(実数合格率:52.1%)
- 岡山校
・合格者実数:32名/医学科専願者:55名
(実数合格率:58.2%)
- 福岡校
・合格者実数:54名/医学科専願者:110名
(実数合格率:49%)
- 鹿児島校
・合格者実数:14名/医学科専願者:32名
(実数合格率:44.0%)
校舎別の合格率ランキング †
2021年度 医学部医学科 †
1 十条校 74.4%
2 御茶ノ水校 67%
3 岡山校 58.2%
4 大阪校 52.1%
5 福岡校 49%
6 名古屋校 45.5%
7 鹿児島校 44.0%
(医学部進学者数/医学部志望者数)
※京都校、広島校は未開校のため実績なし
コメント †